教誨について
教誨とは、全国の刑務所、拘置所、少年院等の矯正施設において、死刑確定者、受刑者、非行少年等の被収容者からの願い出に対し、
各教宗派の教義に基づき、徳性を涵養し、人間性の回復を図る働きかけを行うことです。
この活動を民間ボランティアとして無償で行っている宗教家が教誨師です。
SDGsにつながる社会貢献活動の一つとして、社会的に孤立し排除される可能性のある人々を、社会の繋がりの中で内包し、
社会の構成委員として支え合おうという活動、障がい者・ニート・高齢者の方への支援活動と同一であり、
誰一人取り残さないというSDGsの目的そのものと言えます。
財団概要
全国教誨師連盟は、教誨師が矯正施設において被収容者に対して精神的・倫理的・宗教的な教誨活動を
円滑に行えるよう支援することを本旨としています。
教誨活動は平安時代から行われていますが、明治憲法下では、教誨師は国家公務員として活動してい
ました。日本国憲法では、政教分離の観点から国家公務員としてではなく、民間ボランティアとして
活動し、昭和31年「全国教誨師連盟」設立が決議され、昭和37年「財団法人全国教誨師連盟」平成24年
「公益財団法人全国教誨師連盟」となり、現在に至っています。