公益財団法人全国教誨師連盟


 爾来、百三十年余の歳月を経て、多くの教誨師の研鑽努力により、それぞれの宗教観に基づいた指導を行う教誨の形となった。
 ここに、近代宗教教誨の始まりを明らかにし、宗教教誨の必要性と重要性を宣布するとともに、宗教教誨への情熱を忘れることなく、更なる発展を目指すことを誓い、愛知県教誨師会が発起人となり、記念碑を建立する。
近代宗教教誨について
 
 我が国における近代の宗教教誨は、真宗大谷派の僧侶城西寺啓潭が名古屋監獄(現・名古屋刑務所)の前身である徒場に囚人教化を請願し、明治5年(1872)7月に認可を受けて実施したことに始まる。
 時を同じくして各地において、他の宗教家から同様の請願がなされ、順次認可されて宗教教誨が行われるようになった。
       宗教教誨の始まり


 我が国において、刑に服している者に対して、宗教

的立場から教化に尽力した高僧たちの事績を種々の

伝記類にみると、遠く平安前期に遡ることができる。

 近代については、石碑横の説明書きのとおりである。